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主訴​:腰痛 座骨神経痛 鍼灸治療 ひのき堂川上はり灸院症例

​患者Nさん(70代 女性)

初診2024年7月

​症状 腰痛、左臀部から太ももシビれ(2,3年前から)整形外科を受診し座骨神経痛と診断。神経ブロック注射か手術を進められる。どちらも抵抗があった為、鍼灸治療を選択。

また、足の冷え(特に左足)夜仰向けになると臀部痛む5分程度すると落ち着く

​脈 弦脈(すじばり)・滑脈(つるつる)

初診時治療

 脈がすじばりを現す弦脈と水っぽいつるつるとした滑脈を感じた。

お腹全体に力ない感覚と緊張感、足の動脈の脈が弱い(特に左)

骨盤の傾き、尾骨の緊張、膝の裏の腱の硬さ、足首の硬さが強くでていた。

腰から下の血流を促進する事を主眼に施術。また、座骨神経に関わりが大きいツボ(骨盤、膝の裏や足首)も施術

お腹に力を持たせるお灸も行った。

2024年7月15日(2度目の治療)

治療をした日は仰向け時の臀部から太もものシビれは軽減した

(10→3くらい)

朝起きた際のシビレもいくらか良かった

​前回の施術に勢いをつけるツボを足して施術。

その後症状が落ち着いて痺れも1か2くらいという事が続いて週2,3のメンテナンスに。

2024年12月21日

 寒さが強くなり症状が悪化

以前程ではないが、以前の感覚に近い

​痺れの指数も1→5に

​施術の刺激量を調整するとともに座骨神経のポイントとなる部分に置き鍼を3箇所(1.5ミリ)のものを使用。

2024年12月27日

前回から1週間で経過を診る。

置き鍼が効いたようで12月までの感覚が戻り痺れが軽減。(痺れ指数1、2程)

​施術は刺激量を戻し、置き鍼も1.2ミリに。2週間感覚を開けて様子を見る。

2025年1月9日

​症状が落ち着いてきた様なので置き鍼を0.6ミリに。寒い時期は神経症状が出現しやすくなるので3月までは置き鍼を続ける

考察

腰痛 座骨神経痛 鍼灸治

腰痛、座骨神経痛、脊柱管狭窄症などは鍼灸治療との相性はとても良いと感じます。

鍼の刺激が神経に影響し緊張を緩めてくれたり、伝達を活発にしてくれる作用が働くからです。

ただ、神経症状なので治療回数、期間は比較的長くなってしまう事が多いというのも感じます。

Nさんの症例のように寒くなると症状が再出現するケースも少なくありません。

その都度、対処していく必要があります。

神経症状や慢性疾患の特徴は治癒する曲線が右肩上がりではない事です。良くなったと思ったらまた出てくるの繰り返しにより波が小さくなり治癒していく。

症状の再出現に的確に対処することが重要で、患者さんにも理解して頂く必要があると感じています。

また、Nさんのように注射か手術かという選択を迫られる事は少なくないと感じます。大きな選択となるので、慎重に考える必要がありますが、どちらも良く思われない方は是非鍼灸治療を選択してみて下さい。

​きっと助けになってくれると思います。

​症状の再出現を繰り返しながら治癒に向かう
​治療回数・期間
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休診日:月曜日・火曜日

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