腰痛、腰椎ヘルニア、座骨神経痛、ギックリ腰
原因
一般的には姿勢や動作、体質、加齢によるものが原因ではないかと言われています。確かに私たちは意識せずに負荷のかかる動作や姿勢を長時間する事も多いです。東洋医学では足や腰などの症状は下半身をつかさどる腎との関わりが深いと言われています。
①水の巡りの悪さからくる腰痛、ヘルニア、座骨神経痛、ギックリ腰
水の巡りとは、リンパ液と考えても良いでしょう。私たちの体は水分が70パーセントと言われています。これは地球の水(海や川や湖)の割合とほぼ同じです。地球を1つの体とするとわかりやすいと思いますが、水の占める割合はとても多く、大切な資源となっています。体にとっても同じ事です。体の中ではこの水と関わりが深いのが腎臓になります。腎臓はお小水などとの関係があるのでわかりやすいと思います。腎臓がしっかり機能していれば水もスムーズに流れるのです。つまり、腎臓に良くないことが腰痛、ヘルニア、座骨神経痛などの原因と言っても良いと思います。
腎臓に良くないことは以下の通りです。
✓お酒をたくさん飲む(その後、体を冷やす)
✓イライラする、ストレス
✓運動不足
✓塩辛いものをよく食べる
✓寒い所で長く座る
②生活習慣、加齢による腰痛、ヘルニア、座骨神経痛、ギックリ腰
例えば、長時間座りっぱなしの方など同じ姿勢を維持している時間が長いと筋肉や骨にかかる負担も当然大きくなります。そこにプラスで何か他の要因が重なった場合に発症したり、症状が悪化すると考えています。プラスの要因とは①の腎臓に良くない要因やオーバーワークによる疲労、生活習慣の変化悪化、加齢や年齢の変化に応じたホルモンバランスの変化崩れなどです。もちろん、加齢によって筋肉の減退も要因の一つと考えても良いとは思いますが、それだけで発症するケースは少ない気がしています。なぜなら、筋肉をつけずして治る方が大半だからです。
③気温差による腰痛、ヘルニア、座骨神経痛、ギックリ腰
寒くなったり暑くなったり温度差が大きい場合には体は戸惑います。体には恒常性と言うものがあり、例えば寒いと感じたら毛穴を引き締めたり、ブルブル震えたりして熱を発生させます。温度を一定に保とうとする働きの事です。この機能があるために温度差が大きいとどちらに標準を合わせて良いのかが分からなくなってしまいます。この事で腰にくるのは、筋肉や血管系です。昼に暖かくて筋肉が緩んだところで夜寒くなり、そのタイミングで重たい物を運んでギックリ腰になるなどよくあるケースです。
対処法
まず重要なのは水の巡りです。
水の巡りを良くする方法は、下半身を温める、冷たい飲み物を控える、喉が渇かなくても定期的に水便補給をする、運動をする、発汗する等です。
腰痛持ちの方で、最近むくみが気になる、やたらに水を欲すると言う方は早めに対処される事をオススメします。
また、気温差も腰には良くないので、なるべく防ぐ努力は必要です。特にお風呂上がりなども体を冷やさないよう気を付けるべきです。お風呂上がりに冷えたビールを飲むのは格別ですが、なるべく腰に悪い因子が多いと感じたり、症状が出ている時は控えるか、量を制限するのが良いでしょう。
鍼灸治療による対処
腰椎、ヘルニア、座骨神経痛等に対してはまず腎臓に関わるツボに鍼をする事が多いです。しっかり、腰に血液が行き渡り水を巡らせる環境を作ってあげるのです。それから腰の緊張やはり痛みなどに対して鍼やお灸をするとかなり効果が違います。ぎっくり腰も基本的には同じ治療ですが急性の場合が多いため、炎症のある部分の熱を散らしたり発散させることを行います。こうすると予後が良くなります。
治療回数目安(程度や環境にもよりますのであくまで目安です)
腰痛、ヘルニア、座骨神経痛5回〜
ギックリ腰 3回〜6回