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主訴​:更年期障害 鍼灸治療 ひのき堂川上はり灸院症例

​患者Fさん(50代 女性)

初診2020年7月

​症状 ホットフラッシュ、メンタル不安定

怒り、めまい、頭痛、過食、肩こり、腰痛、足の冷え、眠気(特に午後)

婦人科でホルモン療法を行ったが、思うような効果が出ずに心療内科を進められ、抵抗があった為、友人の紹介で鍼灸治療を選択。

​脈 弦脈(すじばり)・濇脈(ざらざら)・浮脈(熱のこもり)

伊那鍼灸治療・箕輪町鍼灸治療ならひのき堂川上はり灸院へ 諏訪・岡谷・辰野からのアクセス良好 伊北インターから車5分。座骨神経痛、脊柱管狭窄、高血圧、不眠、産前産後ケア、不妊治療、小児鍼、姿勢改善など幅広い疾患に対応した東洋医学鍼治療院。 痛くない鍼、

初診時治療

 脈がすじばり、緊張を現す弦脈と流れの悪さを現す濇脈、熱が上にこもっている浮脈を打っていた。

お腹全体に力ない感覚と緊張感、足は冷えているが、頭は熱を持つ。

頭や首肩に熱を発散を促す鍼を行い、

下半身の血流を促進するツボにお灸。

メンタルの不調には背中のお灸もとても効果があるので、よくお灸を行う。

2020年10月28日

前回から1週間で経過を診る。

​なんとか職場のストレスをやり過ごせたよう。引き続き状況は変わらないようだが、治療により肩の荷が下りたと感じた。前回より力が抜けるようになった気がする。

2020年7月18日(2度目の治療)

治療をした日は体に疲れが出た。

ずっしり重たい感じを感じたが、一晩休んで翌朝は今まで忘れていた体の軽やかさを久しぶりに感じた。

​めまいは改善した、治療後は1度も出なくなった。

ホットフラッシュやその他の不定愁訴はまだあるが、夜よく眠れる様になった。

前回の治療にツボを加え同じ方向性で治療を行う。経過が良好で治療は2週間に1度で行う事に。

2021年1月9日

​ホットフラッシュの頻度が減ってきた。不安や怒りも以前より良くなってきている。

足の冷えは以前程感じない。頭の熱のこもりも良いと感じた。

​治療ペースを3週間に伸ばす提案をした。

2020年10月21日

職場が変わり、不安感や焦燥感、怒りを強く感じる。

​ホットフラッシュも頻繁になった感じ、治まっていためまいもあった。

​頭のツボを変更して、より熱を発散しやすいように施術。背中のお灸も壮数を増やし施術。

2021年3月26日

​ホットフラッシュやその他の不定愁訴はほとんどなくなった。

​精神面も安定してきた。怒りもたまにはあるがコントロール出来る。

 

考察

更年期障害 鍼灸治療

更年期障害の考え方は陰気不足と解釈して治療を行う事が多いです。陰気とは水の作用と捉えて頂けると分かりやすいです。体には陽気(火)と陰気(水)の2つがバランス良く作用していますが、年齢を重ねていくとバランスを崩してしまいます。陰気が少なくなると体の火を消火できなくなり、熱がこもったり、冷静さに欠いた状態となります。あちこちに様々な症状が出現します。不定愁訴と言われるのが代表です。

Fさんも精神症状、睡眠不調、過食、ホットフラッシュ、めまいなど一貫しないあちこちに症状が出ています。原因は陰気の不足で陽気とのバランスが取れなくなっている事なので、陰気を助ける治療と陽気の活発さを発散出来る治療を行うと上手くバランスが取れるようになってきます。

更年期障害でホルモン療法を行い、効果が出ないと心療内科を進められるケースは少なくないと感じています。確かにホルモン系と精神の関わりは深いですが、ホルモンの変化は誰でも起こる生理現象ですから、自然な形で経過させてあげる選択をする方がこじれないのではと個人的には思います。

 

​更年期障害のような様々な箇所に様々な症状が出現すると言うものは東洋医学の考え方をすると、とても筋が通る事が多く、治療も対応がきくので、是非鍼灸治療をお勧め致します。

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休診日:月曜日・火曜日

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